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2007/10/26

「星の王子さま」の学者をときどき思い浮かべる(その1)

日本語版、英語版、仏語版、それぞれ持っている。旅行の際に本屋で見かけて買ったような記憶がある。日本語版は内藤濯訳の岩波版旧版。新版は買ったはずだが誰かに貸したら返ってこない。他に倉橋版と稲垣版。
でも大して読み返していない。通読したのは数えるくらいか(もちろん日本語版ですが)。すごく好きな本というわけでもない。

でも何カ所かは何となく覚えていて、ときどき思い出すことがある。おそらく私の場合、寓話的に理解しているんだろう。
 

ひとつは、新しい天体(王子さまの住んでいた星)を、学者ではない人が発見する話。
それを学会で発表したのだが、“着ている服が服だから”という理由で無視される(内藤版の訳文)。
それで今度は立派な服(西洋の服)を着ていったら認められたという。
若い頃は、なんという話だと呆れていた。

しかし今でもときどき“着ている服が服だから”とつぶやくことがある。
つまりそういう呆れるようなことが実際にもあるということだ。あるいは、そういう立派な服を着て示威しなければならない場合もあるという話だ。私はそんなとき、“着ている服が服だから”と繰り返している。
 
 
もうひとつは地理学者の話。
訪ねてきた人から、各地の様子を聞き、それを記帳する。自分は出かけないのかと問われると、私は学者だから出かけないのだと答える。
詳しくは知らないが、このへんは作者の同時代に似たような話があったので比喩したのかもしれない。
実際の地理学者がどういう研究方法を採るのかはよくわからない。フィールドワークもあればデスクワークも必要なんだろうし、それこそ多彩な方法論があると思われる。

地理学 Wikipedia

だから私はこれを地理学者としてではなく、聞いた話だけで体よくとりまとめる人のような話の象徴として理解している。実際にはなかなか難しかったりする場合もあるが、少なくとも自分が言いたいことの中核については外しちゃいけないと思っている。
 

 

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この話の続きを以下に書きました。
 →(その2)
 →(その3)
併せてご覧ください。
 

投稿: ながわ | 2007/11/27 01:43

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