生活学会での面白い発表
先日行ってきた「日本生活学会」。そのときのことはこちらに書いた。
→「装い」にかかわる2日間/2日目:日本生活学会での発表(misc., 2007/10/10)
とはいうものの、生活学のことをきちんと知っているわけではない。門外漢だろう。
それでも、か、だから、か知らないが、この学会に来るとときどき面白い発表に出くわす。
数年前の大会では、子ども茶碗の考古学をしている人の発表が出色だった。一昔ほどしか遡らない子ども茶碗で考古学なんかできるのか?というところでもう掴みはOKだろう。それで“出土”したりする子どもの茶碗を丁寧に分析してそのときの生活のありようなどを考えていくプロセスを発表しているので、聞いていてわくわくした。なにより、発表している本人が楽しそうで良かった。その後忘れていたのだが、今回記載するに当たって検索してみたら、これだと思い出した。
http://www.flet.keio.ac.jp/~toru38/ethnoarch/070graduateschool.html
この中の浅川範之氏の発表。
もうひとつが今回の発表で私たちと同じ会場だった「水虫問題」。水虫という病気は広くあるのだが、それがこれほどまで一般に理解され知れ渡っているのは他国にあまりないらしい。このようなユニークさに基づいて日本を検証するのが「逆欠如の日本生活文化」という方法論とのこと。「水虫問題」もそのような逆欠如なお話のひとつ。
単純に日本が湿度も高いのに西洋の靴文化を取り入れて云々というだけではなく、そこからさらにもう一捻りあるとの理解をした(実はちゃんと聞いてなかったんだけど)。20分ほどの発表時間でその成果を披瀝していただくにはいささか困難だった。眞嶋亜有氏の発表。
次の本に所収されているらしい。ちょっと興味を持ったので、買うかもしれない。
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