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2007/09/11

「メイドたくしー」金沢に登場

なんというか、へぇっと思ったので書き付けておく。
(合同講演会シリーズの第4回は今晩アップ予定)

メイドさんが同行して、車内でTVゲーム(PS3)やCD/DVDを一緒に楽しめたりもするらしい、このタクシー。
それだけだったら、ふーん、そこまで来たかという話題なんだが、これが福祉タクシーだ。

メイドたくしー(福祉輸送サービス)(KECハイヤー北陸)

どうやら今、けっこうな勢いでトップページのカウンターが上がっているようだ。
urlが maid ではなく meido なのは、わかりやすさ優先なのかウケ狙いなのかボケてみたのか。うっかりとは思えない。
 

業務内容の説明として、サービス対象や料金体系などについて記載されているのだが、それがいわゆるメイドな書きぶり。
ついでにメイドはブログも立ち上げているらしく、こちらにある。

わたしのブログ/メイドのきもち

どうやら続々と新規メイドを雇用しているようであり、そんなに需要があるんだろうか。
まあ無料試乗体験(受付終了)は58名に達したらしい。そんなにどうじて応募者がいるんだといぶかるところもあるが、どこからでも申し込んでいるのだろうか。いや、金沢周辺だけでこれだけのご主人様・お嬢様候補がいるってことか。

一般の反応はそれなりにあり、みんな興味深げに見ているようだ。

メイドたくしー って? 金沢でこんなサービスがあった!!(金澤(かなざわ) な日々、2007/09/03)
ついにタクシー業界にもメイド登場!(スラッシュドットジャパン、2007年09月10日)

カウンターの上がり具合からすると、これからまだ注目されるのではないかと思われ、言及HP/blogも増えていくことだろう。ひとまず話題作りには成功したということか。
 
 
個人的には、先行して一般のメイドたくしーが登場するような先入観があったのだが、そこが順番としては福祉タクシーだったということが私の気を引いた。しかし一般タクシーが先行していたら、福祉タクシーもメイド付きにしようなんて実現に至らなかったのではないか。これは単なる主観なのだけれど、妙にそんな気がする。“なぜ私がそう思うのか?”がとても自分で気になっているのだけれど、上手く説明できない。いわゆる色つきになってしまうからやりにくいということか? でもこの「メイドたくしー」だって十分色つきな訳で。そこを越えてこの「メイドたくしー」に妙に納得している私は、メイドの持っているだろうケア属性を引き受けちゃっているということなんだろうか。うーむ。
 
 
ところでこのメイドたくしーがぼったくりなのか、また長期的に経営可能なのだろうか(話題作りで終わるのか)という点がふと気になって、料金体系を眺めてみた。私は金沢の料金事情は知らないのであくまでも参考程度なのだが、他の福祉タクシーの料金を確認してみた。といっても厳密ではなく、「福祉タクシー」をネット検索して引っかかったサイトを眺めただけですが。

関東の某福祉タクシー業者のサイトでは、料金がこうなっていた(どの現実業者とも関係ない参考値として得ています)。

初乗り:2kmまで640円
加算料金 :298メートルまでを増すごとに80円
時間制運賃(貸切) :30分ごとに2600円
(障害者手帳・療育手帳所持で1割引)

それで「メイドたくしー」のほうをみると、

貸切:5700円/時間(金沢市内ならびに近郊地域)
目的地や送り先が適用地外:目安 250円/km

厳密な比較は難しそうだがいちおう遊びで並べてみると、某業者は1000mで268円、これを障害者割引にすると242円。メイドたくしーは上記の通り(目安値)で250円。8円差、1.03倍だ。
時間制(貸切)については、某業者が60分で5200円、割引で4680円。メイドたくしーは5700円。こっちは1020円差、1.22倍。

諸サービスという付加価値を考えた場合は、そう悪くない値段と言えるのかもしれない。いや、貸切のほうは高いでしょというか…。当然、現地の当事者、いや、ご主人様・お嬢様候補者は現地データに基づいて計算していることと思うが。
※この「メイドたくしー」のように運転手(ヘルパー資格有り)と介助者1名が同乗した場合の料金体系がどうなのか、のような資料はきちんと確かめていない。その辺情報あったら教えてください。また他にも大きな誤解を招きそうな比較があったらご指摘ください(小さな誤解はお許しいただくとして)。
 
 
ここでもうひとつ考えられるのは、いわゆる福祉有償運送の枠で、ボランタリーセクターやNPOの方々なども含めるとどうなのかということ。こちらは当該地域の運営協議会によって料金体系の目安が話し合われていると思われるが、これは各地の相場として、営利業者の半額を超えない体系をとることで棲み分けをしているのだったかと思う。また多くの場合会員制を採ることで、不特定多数の対象に広げないことが多い(運営協議会によって異なる)。当該地で福祉有償運送の方々がどの程度活動しているのかは調べるつもりもないけれど(なんだか金沢方式というのがあるらしいけど)、それが日常の身近な移動支援を満たしているのであれば、普通はそれを使うことになるのだろう。そして定常・日常サービスで足りない部分を福祉タクシーが埋めるようになるのかもしれないが、その際の選択肢として「メイドたくしー」も登場したという話になる。
そのような状況の中で、「メイドたくしー」がどの程度定着するのか、なんというか記者的に無責任な表現をするならば、“関心が持たれる”。

福祉有償運送や一般の福祉タクシーと「メイドたくしー」を比べて書くとは何事だとのお叱りをも受けそうな気もするが、しかし営利業者も参入する前提であれば、こういったアイディアとも競争?併存?することになる。いわゆる“風俗”でもないのだから。
 
 
で、私ですか? うーん、恥ずかしくて乗れないと思います。メイド喫茶も行く気になれません。メイドさんに“お帰りなさいませ”とニッコリされても目も合わせられないと思うし、サービスを楽しむ余裕もない。「エマ」とか「ハヤテのごとく!」とか「それでも町は廻っている」とか好きですけどね。
あ、ハヤテは執事か。「それまち」も正統派ではないなあ…
 

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コメント

おもしろいですね。

> 一般タクシーが先行していたら、福祉タクシーもメイド付きにしようなんて実現に至らなかったのではないか。

同感です。いわば一般大衆のオタクのなかでこそ人気がある、いわば娯楽が、当たり前のようにして福祉タクシーでやってみようなんて考えも
しないし、考える余地がない風に私はとらえますが・・・。福祉タクシーだったらヘルパーさんがいて、その人が付き添えばいいことだから、
まさかそこにメイドさんなんているの?ってなところでしょうか。
福祉=メイドさんが結びつかない、でもよく考えれば、メイドさんも、ヘルパーさんもお節介をする仕事なんでしたね。

それを覆す形の金沢のメイドタクシー。ちょっとすごいですね。

でも、私は別の意味で乗るのは怖い。乗ってみたらメイドさんも運転手もおばさんだとちょっといやかな・・・。(1利用者より)

投稿: MISONO | 2007/09/12 07:27

そうですか。私だけの感覚でもなかったのですね。
ところで、少なくともHPに出ているメイドさんはとても素敵そうな方でした。モデルってことも考えられますが…。今後、試乗体験記とかどこかに出てくるかな。
 

投稿: ながわ | 2007/09/12 14:14

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