買い物の様子を拝見(1)
幾らか前になるが、入所施設の利用者さんが買い物に出かけるところを取材に出かけた。これが楽しかった。馴染みの方の施設で昼休みを利用して利用者さんが近所の店へ行く際に同行しようというもの。
初めてだったので、ちょっとどきどきしつつ訪問。晴天で少し暑い感じ。しかし日陰がとても気持ちよい。懇意にしていただいている職員さんと一緒に門の辺りに立ち、利用者さんが出てくるのを待つことしばし。
あ、来た。
ここの買い物は、みんなが思い思いに出かける。一人で行ける人は一人で行く。難しい人は職員と行く。すぐ行けるのはコンビニA店とディスカウントB店、加えて中古の本屋やあれこれ。
Cさん出てきた。A店に行くところ。買うものをさっと取りレジへ。少し待っていると、店員が別のレジへ誘導。名前で呼んでくれるし、もう馴染みなんだなとわかる。出したお金が足りず、100円をちょうだいと店員。これで会計して釣り銭とレシートをCさんへ。と、Cさんきびすを返して別の商品をとる。ポケットティシュ。レジではお金をざらっと出す。細かい計算が面倒だったか。店員がそこから必要額を取って会計。「ありがとうございました」と店員。
出てきたところでCさんに声をかけた。ティシュは眼がしょぼつくので買ったとのこと。ちょっとしたものを買うという感じなのね。
次にDさんとEさん出てきた。同じ店(B店)に行くところ。2人連れとも各自ともつかない距離。
Dさんは今度の旅行があるのであまりお金は持たないんだと話してくれる。手には100円玉。あ、それでそういう話をしてくれたんだと了解。清涼飲料水を買いに行くとのこと。
コンビニでも買えるものをどうして少し遠いB店へ? こっちのほうが安いから。
冷たくないけどいいの? 冷蔵庫があるからいい。
そのへんはわかってるんだねえと案内してくれた職員さん(CさんDさんの同行ではなく私の案内役)から教えてもらう。
淀みなく購入。レジを出たところでレシートを見せてくれる。「100円で買って1円が戻る」と言って1円玉を見せてくれた。すぐに1人で帰途に就く。
おやEさんはと探す。さっきまで甚平を見ていたんだけど、今は別の場所へ、と思ったらやはり購入を済ませていた。レシートを見せてくれた。89円。
Fさんは職員さんと一緒に見せて向かうところだった。もう遠くにいたので、それ以上は追わず。
GさんがA店からもどってくる。
「お金持って行かなかった。買えねえよ」
「もうヤメだ。後にする」
あらら。
過去にもGさん、同じようなことがあったらしい。事前にお金を携行しお店に行って買い物が出来るよう話はしているのだそうだが、またやってしまいましたね。この次は上手く行くと良いですね。
今年後期は何度かこのような取材あるいは観察を続ける予定。
この日は全体の流れを理解して、自分がどんな立場になるのかを把握して、そうすると何を見るか、見ないかを考えられるから。次回も似たような見方をしていくつもり。いやぁ、楽しいです。
実は既に2回目も終わったところなので、そのへんはまあボチボチとパラパラと、さわりだけ書いてみようかと。
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