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2007/06/14

「精霊の守り人」とそのシリーズ(1)

原作はこちら。
守り人シリーズ(上橋菜穂子、偕成社)
偕成社「守人&旅人スペシャルページ」

シリーズは完結した。私はまだ途中までしか読んでいない。あまり早く読むのももったいない。若いときは自制できず一気に読むことが多かったけど、今は忙しさもあるのか、読み終わった後の感覚を覚えているからなのか、あるいは情報処理能力が落ちたのか、その世界に浸っている時間を楽しむようにもなった。


アニメーションはBS-2で放映中。
精霊の守り人(NHK)
精霊の守り人(公式)毎回のストーリーはこちら
守人シリーズ Wikipedia

アニメーションは、個人的に、期待以上。楽しみにしている。
 

アニメーションはシリーズ第1巻「精霊の守り人」を最後までやる計画なのだろう。するとこの人はこうなって、クライマックスはこうなるはずで…、等と先がわかっていたとしても楽しみが減らない。というのは、アニメーションがよく書けている/描けていると思うからだ。だから原作とは異なる展開部分(たとえばシュガをとりまく部分の書き方など)についても、特に文句がない。
(※原作では第1巻などと記載されていない。しかし出版期日的にも物語の流れからもシリーズの最初であることから便宜上そう呼んでおく)

アニメーションの画は丁寧で綺麗。タンダは原作設定よりもかっこよくなっている。チャグムはもともと高貴な顔だったからあれでよし。主人公のバルサもおおむねそんな感じ。原作イラスト(二木真希子氏)では精悍な顔立ちが強調されているが、シリーズ後半になると少しすらっとした感じになる。個人的なイメージはやはり後半のバルサか。かたやアニメーションのバルサは必ずしも面長が強調されず、柔らかな美しさをたたえる。また肌のつやもありそう。しかし性格的な側面はそのまま使われており、一本気で強いけど優しさのある表情や立ち居振る舞いが示される。短槍の名手であり才能も努力も備わっていることを伺わせるものの、スーパーマンではなくやられるし怪我もする。

もともと原作の物語が面白い。設定・世界観が私たちの現実世界とは接点がないために、いわゆるハイファンタジーに分類されるらしい。

舞台はアジア的。これはとても良いこと。馴染みやすいし、ある意味新規でもあるから。そして上橋氏がアボリジニなど研究する文化人類学者であったことが、原作設定上の神話的世界(物語では単なる神話ではなく本当にある世界だが)をとても説得力のあるものにし、読ませる原動力となっているように思う。町村や薬草や呪術についてもまた氏族制度を基盤とする国家構成にしても物語を進行させるツールとして使うだけでなく、それが登場する人々の生活にどのように溶け込み、考え方や行動様式を作っているのかが見えてくる。
 
 
長くなりそうなので、続きはまた明日。
 

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