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2007/04/26

子育てとその支援に関する不明な数字(その1)

子育て支援関係でひとまず知りたい数字は、幾つかある。
まず、(1)子どものいる夫婦の数。
それから、(2)彼らが離れて暮らす割合(あるいは子どもがどこで誰と暮らしているか)。

以下この2点について記す。
 

(1)はかなり難しい。Tim Booth が2002年の時点で書いたエッセイを読んでみたが、そこでも正確な数字は得られていないと記されていた。原因としては、関連サービスの欠如あるいは不足、定義の不明瞭さ、対象となる人々(親・子)が支援者から見えないこと、とあった。私たちが対象ですから数えてくださいという話にはならない。知的障害とはどこからどこまでを指すのかもわかりにくい。やはり何らかの機会に部分的な数え上げをしたり、あるいは形式的な定義でだいたいの数字を推測するような方法を用いるのが妥当なところかもしれない。

先のエッセイで、Booth は根拠不明なれど60,000人から250,000人くらいの規模で親になっている人が居るんじゃないか、と書いていた。また、いわゆる「受け持ち」の対象者内に1人以上の親が居る支援者等の割合を、2/3以上と書いている。これはどこかの文献資料を引っ張ってきたということだろう。現在関連文献を収集したり、手持ちを読み進めたりしているので、どこかで直接目に出来る予定(いずれ)。

次に(2)について。
海外各国で、知的障害のある親とその子どもが離れて暮らす割合は3割~4割との報告が幾つか出ている。場合によっては6割というのもあるし8割というのもあるらしい(現時点で研究論文としては未確認)。しかしそのまま受け止めるわけにもいかない。どういった調査結果なのかはっきりしない。やはり知的障害の定義と範囲がわかりにくい。
また調査の方法がいろいろある。どのような手続きをとって何を観察したのか。
先日、英国と豪州で行われた児童保護裁判の結果を比較した論文を読んだが、この場合は裁判結果の数字が用いられている。ただしその場合には(日本でも似たようなところはあるが)、知的障害とはどのような人を指しているのかが曖昧だったりする。

どちらかというと、(2)のデータ(報告)のほうが多くあるように思える。現在確認を進めている(&してもらっている)ところである。

明日は日本のことについて書く。
 

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