大学での学びについて(1)
「フレッシュマン・セミナー」という1年生入学時の1学期に行う授業。
ガイダンスやホームルームのようなもの。
そこで「大学での学び」をテーマに担任教員6名がそれぞれの話をする。持ち時間10分。
学生がどんなふうに聞いたのかわからないが、私は他の先生方の話を聞く機会があまりなかったのでたいへん面白く聞いていた。その人の背景あるいは研究以外の仕事で関わったことなどを下敷きにして聞いていると、なんだか味わいがあるなあと。遊びのことを話す先生、趣味以上の域に入りそうな趣味の話、広い立場から話す人、等々。
学生よりも私のほうが楽しんだかもしれない。
で、私も10分の持ち時間を話した。
ブログに書くための原稿を起こす余裕もないので、そこで話したことを流用する。
まず吉野弘の「奈々子に」を紹介。これは過去2回の担任の際にも紹介したもの。
→吉野弘詩集(青まめ)
(本人への掲載許可取得済みのページ)
(vol1の中に「奈々子に」がある)
それから、幾つかの言葉を示す。
以下抜粋
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■ 自分の言葉で、自分の頭で。
何かに突き動かされたり、ある流れの中で、私が何かを言う、話す、主張する、つぶやく。
「でもそれって、自分の言葉か?」
すべてが自分の考え方じゃなくても良い。でも、それについて本当に自分で納得したことか?だから言っているのか?は気にし続ける。
■ 今答えが出なくても、いずれ出るかもしれない。
でもそれを考えなくなったら、答えは出ない。
■ したたかに、しなやかに。
■ 書き写すノートだけでは太刀打ちできない。
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自分の座標を持ち、自分を大切にし、そこから他者を眺め、尊重する。
それが基本的なスタンス。
今口に出しているのが自分の言葉かどうかを確かめる作業も、ここに繋がる。
“他者との距離を慈しむ”という話は以前にもしただろうか。
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