五十嵐正人さんの本
「ばおばぶ」で生活支援をずっと続けている五十嵐さんが、このほど本を出す。
→三人暮らし(五十嵐正人著、水曜社)
四六判上製 232頁、予価1890円(本体1800円+税5%)
(3月下旬発売予定)
→「三人暮らし」チラシ(紹介+注文用紙)(pdf、約400kb)
ドキュメントではなく、小説として執筆されているようだ。まだ拝見していないので、私も上記の紹介ページに書いてあることしかわからない。
でも、〈僕〉と〈裕子さん〉と〈小島〉さんの物語であることはわかる。ならば私もそのことは少し知っている。この登場人物と同じ構成で、「ばおばぶ」による活動は続けられてきた。「ばおばぶ」は「お泊まりの家」とは違うのだろうけれど。
小説内ではなく、「ばおばぶ」で暮らす裕子さんのblogは以下の通り。そのほかのページは紹介して良いかどうかよくわからなかったので、ひとまずこれのみ。
→裕子ねーんね(blog)
さて、ばおばぶ。
五十嵐さんはあまり制度に依らないで支援を続けてきた。そのことには良さも悪さもあるのだろう。でも支援費制度になろうが自立支援法に変わろうが、サービスを続けている。
「ばおばぶ」のサービスは、制度に落とされたところをカバーすることにもなっていた。
そして、こういう活動を維持するためにも、大きくなることを拒否してきたのかもしれない。
大きくならない、大きくなることでたいへんになるかもしれないとの戒めを含め「ばおばぶ」という名称は付けられたと聞いている。サン=テグジュペリが「星の王子様」で示した、あのばおばぶだ。
もうひとつ、大きくならないという点で似ているのは、バリのピーターパンだろうか。そういえば、五十嵐さんも彼に似ているところがあるんだろうか。
最高のサービスかと言われれば、そうではないかもしれないと思う。でも、利用希望を断らないという方針を維持し両立するときにはそうなるのだろう。
どの事業体もこうあれとは考えないのだけれど、しかしどの地域にも1つは「ばおばぶ」のような位置づけの事業体がないと、困るなあとも思う。
少し脱線。
特別養護老人ホームほか、各施設は多くの場所が常勤を減らして非常勤等でまかなうことで経営せざるを得なくなっている。そうしないと今の制度ではやっていけない、そう聞く。でも先日話を聞いた人は、そんなの嘘だという。やり方を見直せば、多くを常勤としたままでサービス提供できるのだという。そして、そのように経営しているところがあるのだという。
ばおばぶにもそういうところがあるのかもしれない。他人の頭ではなくて自分で答えを見つけ、それを続けていったらこうなるでしょ、というあり方。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「星の王子さま」の学者をときどき思い浮かべる(その1)(2007.10.26)
- 「生活支援の障害福祉学」(シリーズ障害科学の展開第3巻)(2007.10.18)
- 「スケッチブック」とか「WORKING!!」とか「逮捕しちゃうぞフルスロットル」とか(2007.09.17)
- MAXqda2007(2007.08.06)
- ワークブック「やりくりべたのための家計管理術レッスン」(2007.06.26)
「生活支援」カテゴリの記事
- コミュニティフレンドの記事掲載(信濃毎日新聞)(2007.08.12)
- 保護的支援のライン(2007.02.18)
- 障害者虐待防止法がないことによる狭間、措置が必要な場合(2007.10.22)
- 後見を念頭に置きつつ、その前のほうでバタバタする(2007.10.16)
- 「装い」にかかわる2日間/2日目:日本生活学会での発表(2007.10.10)



コメント
本の紹介をしていただき、ありがとうございます。
販促チラシには「感動の物語」などと書かれていますが、感動は狙っていないので、あまり期待せずにご笑覧ください。
投稿: 五十嵐正人 | 2007/03/30 01:29
GAMIです。
「三人暮らし」読みました。五十嵐さんの世界を心ゆくまで楽しませていただきました。
読書感想文をブログの記事にしました。よろしかったらご訪問ください。
投稿: GAMI | 2007/04/18 21:15