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2007/03/06

肢体不自由学生の支援(その3)

前回の続き。

もうひとつ、生活支援と学習・研究支援をどこまでやるかということ。

というのは肢体不自由学生の場合は24時間の支援をしなければならない学生もいる。その場合にすべてを支援枠でマネージする/保障するというのは現時点では困難だから(緊縮財政時で今後はもっと無理かも)、ではどうやっているのか。
学習支援はするけど生活支援はしないという区切り線を持つところ、あるいは時間配分による支援管理をするところなどあった。また卒業要件としての授業については保障するが、資格取得要件までを支援するものかどうか?との線引きを考えているところもあった。各校とも悩んでいるようだった。
 

教職員への啓発という点では、積極的に実施している大学もあり、これは考えさせられた。筑波大は教職員に対する啓発活動あるいは研修はなかなか行われていない。授業担当教員に対する配慮養成はあるにしても。

あまり支援し過ぎの体制になっても良くないのではないか、との意見もあった。これは興味深いところ。ただし当然に行われる配慮もしくは体制整備と、お節介・スポイル問題とは切り分けて考えるべきだろう。そのうえで支援関係をじっくり考えていくのであれば良いのだけれど、議論を混同するべきではない。

意見交換してみて思うことであり、またそれ以前から感じていたことでもあるが、視覚障害学生や聴覚障害学生に対する支援と比べると、なぜだか肢体不自由学生に対するそれは積み上げが十分ではないように思える。
無いわけではない。しかし他の障害領域の添え物のような分量しかなかったりする。
もちろん上肢の障害だからこういう支援レベル、のような単純なマニュアル化は意味がないのだが、入学時、授業時、試験時、移動、生活など各場面での留意事項などはもちろんのこと、今回示したような観点からの議論整理をするとか、うーん、もう少し検討が必要では。

何らかのかたちでのネットワークも必要ではないか。
そう思って若干名の方に言ってみたんだけど、その場では今ひとつの反応だったような。
今回の分科会の枠ではぜんぜん話し合いの時間が不足している点については同意を得られたにもかかわらず。

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最後に少しだけ。

別の分科会で、発達障害の学生について議論されていた。
これの成果報告があったので、これをメモする。

・先進例を示すというところまでは困難で、現状を話し合うところで終わった。
・どこまでどのように支援すればよいかまだわかりにくい。
・身体障害の場合は本人が困るところから課題が発生するが、発達障害の場合はそれだけではなく、周囲が対応に苦慮するという課題発生の仕方をする。「困っている本人」と「困っている周囲」の両観点が必要。
・ほか
 

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