英国の子育て支援関連ページ
メインページを訪ねた方はご存じかと思うが、「知的障害のある親の子育て支援」関連の部分が少し増えている。
これから小分けにして紹介していく。
もっぱら英国ばかりだが、少なくとも英国では障害がある人の子育て支援について、位置づけが高いように思われる。
まずひとつめが Dierectgov にある Disabled parents のページ。
→Directgov (www.direct.gov.uk)
→Directgovの見方と解説(DigitalGovernment, NTTデータ)
→Disabled parents (in Directgov)
Directgov のトップページに障害者の項目があるので、そこから入る。すると雇用、家、教育、などとともに「健康と支援(health and support)」のカテゴリーがあり、その中に「障害のある親(disabled parents)」が並んでいる。少なくともこのことは、日本では考えられないのではないか。障害のある親の子育てだけで項目が独立して立っている。しかも中に幾種類かの情報がある。(※いつのまにかこの構成が変更されていたので、リンクを修正した。Disabled people の下に置かれた。2008-06-29追記)
日本で「障害が(障害の)ある親の子育て」に関するページを検索しようと思うと骨が折れるからいっぺんやってみていただきたい。ほとんどが、子どもに障害がある親の子育てに関するページになる。頑張って当たったと思うと自分のページだったりしてがっかりする。知的障害に限らず身体や精神に障害のある親御さんということにすると若干かかってくるのだが、それでも少ないことには変わりない。
ましてや「障害がある親の子育てに関するポータルサイト」など、たぶん無い。
英国では政府のポータルサイトに項目が独立してあるということに驚かされる。いったい何なんだろう。
実質的に、障害を持ちながら親となる人が多いのか? そのようなデータを残念ながら私は持ち合わせていない。どなたか教えて欲しい。ひとつだけ、米国のデータをこちらで見つけた(→ポール・プレストン氏講演、障害学会)。英国ではどうなんだろう。
構造的に、このポータルサイトが家族や障害者を或る程度意識しているとの見方もある(→英国政府、集客のためにペイドリスティングを活用/SEMリサーチ)。このSEMリサーチというページの見解によれば、Directgov のターゲットが家族、障害者、ドライバーなのだそうだ。なるほど、だからトップページに家族や障害者、高齢者などの入り口があるわけか? そして、だから結果として“家族 X 障害者”の項目も立つということか? いや、それはそうかもしれないけど、あまり中核的ではない。
歴史的経緯や運動成果の問題か? 障害があってもなくても家族を大切にするお国柄ということか? よくわからないのだけれど、少なくとも日本ではこうなっていない、という差異だけはわかる。
それでその Disabled parents の中身なのだが、まだちゃんと見ていない。あまり詳しい情報では無さそうだ。知的障害のある親のこともいちおう念頭に置かれているようで、少し触れられている。
さてそうすると、このような状況を背景として、英国では知的障害者の親の子育てに関する研究も多いということになるのだろうか。このことに関連するページなどについては、別のエントリーとする。
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コメント
Direct.gov 内の Disabled parents がリンク切れしていたので、修正する。配置が変わった。(2008-06-29)
投稿: ながわ | 2008/06/29 17:46