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2007/02/11

窮状認識がない人の支援

先日某地にて伺った支援である。

自閉症・発達障害の支援者として尊敬している方から、金銭管理・消費トラブルのことで困っていると相談をいただいていた。クレジットカードが借金であることの認識がない(口座の預金額は減ることの認識がない)、欲しいものは買う、生活困難となる、しかし他者管理はとても嫌い、俺は俺の暮らしをしたい、そういう人がいるのだがという話。こういう例は各地に少なからずある。
 

いろいろ話し合いをして、参考になりそうな他の支援例や対応観点、関連情報などお伝えして、うーんうーむと唸ってからその場は分かれた。
すると先日、事後報告をいただけた。まだ公表できるところではないので明確に書くのは避けるが、いずれもっと落ち着いて時間的にも出せるようになったら、きちんとインタビューしてまとめたい。

感想として幾つか。
●「危機的な自分の状況」について理解する方法はいろいろある。その人のわかりやすい言葉もそれぞれにある。武居光さんがある文章で指摘している。“情報提供とはわかりやすくかみ砕くことではない、その人のストライクゾーンに球を放ること”(実践成年後見,No.19,p89)。上記の方の場合は権威のある方に少し強く言ってもらって、そうかそういうことかとわかってもらったらしいが、わかり方とはいろいろある。このストライクゾーンを理解するのがたいへんだし大切。
●搾取・虐待にあっているのと同じ状態、というのもひとつの方便か。
●自分が何のためにいて、どのようにあなたにしたいのかをはっきりと伝える。そのことによって相手に対する自分をブレさせない。
●強く出る人、支援する人、逃げ込める人(受け入れてくれる人)を分担する。これはよく言われることだが、他の手段と組み合わせることで効果を発揮する。
●「俺は大丈夫、自分でやれる」「平気だからかまうな」の向こう側に、不安に感じる気持ちがあったりもする。でもそれは不安だろうと直接に突いても出てきにくい。
●こうやってあなたのトラブルは解消されていく、という具体的な筋道を見せることで、その解決法を肯定してもらえると、そこからはポジティブルーチン(positive routine)に持って行ける場合がある。
 

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