修論提出あともう少し
研究室学生の修士論文が16日提出〆切で、現在追い込みに入っている。先週も今週も、或る程度まとまってきた原稿を眺めつつ、収束というか提出に向けてどう書き込んでいくかなど話し合うので数時間を費やした。いわゆる論文指導と呼ばれるやつ。
加えて先週は卒論第一査読の〆切をあたふたと提出し、さらに今週は次年度修論執筆予定者の研究構想相談が入ってきた。あっさりと終わらせるわけにもいかないので(あっさりとやれるほど能力もないし度胸もない)3~4名と話をすると半日以上を費やしてかなり疲労する。私の原稿もなんとかしてくれと思いつつ顔には出さない。ん、また来なさいねと言うのが職務。前回話したノルマがこなせていなくてもとにかく身体だけでも持ってきてと。
そうそう、それで修論提出、大丈夫かしらと心配ではある。気をつけることは幾つかある。
この時期の論文指導で言うことは大きく2つ3つくらいか。ひとつは論文の書き方・基礎的なお作法。もうひとつは研究としてどれだけ面白くなるかどうか。卒論は初めての論文執筆ということで習作的意味合いもあり、前者の観点からチェックすることが多い。大学院だと後者に比重が置かれる(のが建前)。
先週やったことを振り返ってみると、こんな所に気をつけていたような気がする(順不同)。
◆研究そのものの運びが適切か、ロジックが正しいか、変なこと言ってないか。
◆考察はもっと切り込めないか、あるいは他の視点から議論できないか。
◆論旨が一貫しているか、目的・方法・結果・考察が対応して書かれているか、自分で立てた命題に答えを出しているか、言っていることに根拠をきちんと当てているか。
◆研究論文としてのレトリック、研究者としての態度、研究やっている者としての表現法や言い切り方。
◆プレゼンテーションとしての工夫。読者を意識した場合の主張の絞り方、まとめかた、見せ方、魅せ方。
◆データ処理が終わっていない場合は、処理の仕方。
◆おまけとして、健康管理とか、メンタルケアとか、バックアップは取れよとか。
偉そうなことばかり書いたが、やはり他人の研究だと岡目八目なのかなあ。翻って自分のなんかいつも大したこと無いなあと思っているのだけれど。
修論も終盤まで来るとそれなりに成果が見えるものもあり、知的興奮を覚えたりする。そういうのは楽しい。また心配でハラハラしつつひとまずは提出までこぎ着けたいぞと思ったりのとか。
おまけ。
だいたいこういうときに限ってデータが壊れたりプリンタが動かなくなったりする。そんなの単に確率的な問題と言うこともできるが、しかし敢えて慎重にうるさく言うようにしている。他研究室も含めて学生が何十人もいると、1名くらいはデータが壊れたりするから不思議というか困ったものなのだ。
バックアップは取ろうね>みなさん
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