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2007/01/31

クライブ・プロジェクト

コミュニティフレンドという活動は私たちのPACガーディアンズが行っている試行事業であり、これまでにも何度か紹介している。

コミュニティフレンドの構想について(mnagawa@nifty)

そうすると、思いの外、類似した考えやコンセプトで動いている活動があるんだなということに気づく。成年後年と社会福祉の領域でご活躍の池田恵利子さん(いけだ後見支援ネット)には当初からコミュニティフレンドについて積極的に応援していただいているのだが、先日の研究会でお会いした際に“こんなのもあるわよ”と教えていただいたのが英国の「クライブ・プロジェクト」だった。ひとことで言うと、65歳未満のいわゆる若年認知症の方々に対する個別的活動支援を中心としたプログラムということになろうか。

日本では紹介記事があるだけで、国内ホームページからは調べられないようだ(試しにやって見ると楽しい記事がいっぱい引っかかってくる)。検索を海外に広げるとヒットする。

以下、プロジェクトの公式HP(たぶん)と、日本での紹介記事に基づく紹介を書く。
 

公式HP(たぶん)はこちら。

The Clive Project

誰がどんなふうにやっているのか、運営スタッフとサービス提供者の紹介などがわかるし、加えてリーフレットと年次報告書などをpdfで入手できる。要領よくまとめられていて写真も効果的に使われている。見やすいページだなとの印象。

現在は主として英国オックスフォードシャー(Oxfordshire)で展開されているらしい。私たちと同じように細々とやっているのかしらと思うとどっこい、財政的支援も確保されているようだ。さすが。

日本での紹介記事を池田さんからいただいたので、ここから該当部分を抽出する。

井出訓(北海道医療大学看護福祉学部)「オックスフォードの認知症ケア」
日本認知症ケア学会誌,5(3),540-547,2006

【クライブ・プロジェクト】
●一定のトレーニングプログラムを受けた professional friend と呼ばれるワーカーによるOne-to-Oneサービス
●professional friend 登録は13名(30~60代のパートタイムワーカー)
●3時間を1単位とする
●多くは週1回程度、6£50¢(約1300円)
●対象者の希望に合わせて散歩、買い物、スポーツなどの諸活動
●若い認知症の方々に限定するのは、身体的な若さ故の活動性の高さがあるから
●若い頃の活動を続けることを支援する
●レスパイトにも繋がる
●Cliveさんという認知症の方の支援から広がっていったのがプロジェクト名となった
さっき公式HPを見たところ、One-to-Oneサービスのワーカーは1名増えて14名になっていた。上記では professional friend と呼んでいる担当者は、trained specialist support workers という名前で掲載されているようだ。このあたりの不整合はもう少し調べればわかるかもしれない。たぶん、いろんな呼び方で言われてるんだろうと思う。 また並行して Family and Friends Support Service というのもやっている。こちらの担当者が3名。この2つのサービスについてはHPでリーフレットが用意されている。

以下感想。
高齢者福祉についてはあまり知らないのだけれど、英国でもたぶんヘルパーやデイケアのようなシステムはあるのだろう。またレスパイトは short-term break という名前で書かれていることがある。にもかかわらずこのようなプロジェクトが出てくるというのは、やはり活動性の高い認知症の方々に対するニーズがカバーしきれないということなのかもしれない。つまり個々人に合わせた、お世話ではない関係づくりと活動だ。 私たちは障害のある方々に対する活動としてコミュニティフレンドを始めたが、おそらくやはり若い認知症の方々に対する活動も必要であり、可能なのだろうと思われる。実際、宇治市社協のコンタクトパーソンは障害者も高齢者も対象である。…そうだ。宇治市社協の方々にもこの話を伝えよう。もう知ってるかな。

外形的には似ていても、目論んでいるところは少し違うのかもしれない。少し整理してみても良いと思う。とはいえ、そのような違いを気にしてばかりでもしょうがない。学べるところは学んでいきたい。

学ぶと言えば費用について。1回3時間程度、1300円だそうだ。私たちの活動の中もボランティアを基本とするが、有償なのか無償なのか、有償としたら幾ら程度か、は話題になる。何度となく実際に活動している方々(コミュニティフレンドさん)と話をしている。低額有償の方向なのではないかとの意見も出てきており、もう少し検討していきたい。

そのほか、HPやpdf資料を読んでの続報については後日。
 

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コメント

高齢者心理の先生から、日本では若年認知症と呼んでいるんだよと教えていただいた。関心のある人は検索をどうぞ。

投稿: ながわ | 2007/02/01 17:46

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