the longest time/Billy Joel
クリスマスの時期になりました。また、私たちの学部生(現在の人間学類生、次年度からは障害科学類生)にとっては卒業論文提出の時期にも当たります。他愛のないことですが、この頃になると時に思い出すことがあります。
私が既に大学院生のとき、その年も何人かの学類4年生が卒業論文の仕上げに四苦八苦していました。そのうちに、きっと誰かが鼻歌でも歌っていたのでしょうか、あれこれと息抜きを求めるようになり、そして何の拍子にか、みんなで歌でも歌おうということになったと思ってください。何がいいだろう、あれはどうかな、あ、それだったらすぐに楽譜が入手できるからだいじょぶですよ…。
そうやって決まったのがビリー・ジョエルの「ロンゲスト・タイム(the longest time)」でした。ご存知のとおりもともとこの曲はアカペラ向けの曲でしたから、パートに別れた楽譜が用意されており、ブラスかオケ(合唱部ではなかった気が)に関わりのある学生もいたので手配は楽でした。
それからというもの、毎日適当な時間に示し合わせてみんなで練習をしました。私たちの控室の隣はちょうど子どもの指導室ということで、適当な広さはあるは、オルガンはあるわ、カーペット敷だわで、なかなかにうってつけでした。メンバーは6人前後だったかな、さっき話した音楽経験者が1人いたくらいであとは素人、みんな中高時代に合唱コンクールの経験があるくらいのものです。しかし全員での斉唱から始まり、パートの設定、パート毎の練習、そのうちに指揮者の選定、カセットによる録音と相互批評と、次第に練習は熱を帯びてきました。
最終的に提出の前日かあるいは2~3日前かに、曲は一応の仕上がりを見せました。なんだか全体に若干速いテンポで出来上がったのですけれど、それはそれなりにみんな満足でした。卒業論文も、健康的な精神状態で、みんな上々の出来だった、かどうかは忘れました。
その後みんなはそれぞれの進路をとり、ばらばらになりました。
そして何年か後にメンバーの一人が結婚することになり、私たちも招かれました。特に指定されたわけではなかったのですが、私たちは式の幾らか前になって、あの「the longest time」をやろうということになりました。練習もしないで何とかなるかなあ、と心配はあったのですが、新婦であるメンバーとともに私たちはぶっつけ本番で歌いました。
その後、新婦からは「歌うの知っていたら、事前に練習しといたわよ」と怒られてしまいました(^^;
※この文章は、1996年12月24日に書いてwebページに掲載しておいたものです。文章自体がなんだか若くて、恥ずかしかったので、少しばかり手を入れました。
→イノセント・マン(ビリー・ジョエル)
(ロンゲスト・タイム所収)
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