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2006/11/09

「赤ちゃん引き取りポスト」について

この記事について、いろいろご意見はあろうかと思います。私は個人的にはあってもよい、と考えています。

熊本の病院が「赤ちゃん引き取りポスト」 賛否両論(2006年11月9日、朝日)

理由はおそらく他の賛成者と似たようなところでしょう(よく知らないけど)。いちおう戯言みたいな感想を書き付けておきます。

捨て子に至らせないための努力は、出来るのであれば当然ながらいろいろ行うべきでしょう。しかしそれでもどうしても育てられない人や、あるいはとても安易な考えで産んだ/産ませた人もいるだろうと思います。そしてまた、捨てるしか考えられなくしてしまう環境、それしか提供できなかった社会のほうにも考慮すべきことはあり、為すべきことはあります。

でも今、どうしても駄目だと思う人がいるのであれば、その子を虐待してしまうよりも、放置してしまうよりも、ポストにおいて欲しいと思います。

…これまでの出来事として、ニュースになるものもならないものも含めて、なぜそんなこと(殺したり虐待したり)をする前に捨ててくれなかったんだ、と思うことがあります。その子の将来が、どんな良い人生か悪い人生かは分からない。でもそれを自分で引き受けられる選択肢を子どもに残すことは出来る。少なくとも今の日本では、それでも社会が育てることは出来る。

ただこんなことを書いたら、児童相談所の方々や乳児院等、引き取る側の方々は、私たちの身にもなってみろと言うかもしれません。そうですね。その辺は申し訳ないです。少しだけたいへんかもしれませんね。でもとんでもなくたいへんになることは、たぶん無いのではと思います。つまり今後、止むに止まれずポストに預ける親だけではなく、幾らかは不道徳かつ不心得な者が出てくるかもしれません。もしかしたら一定程度は出てくるかもしれません。そしたらいろいろ考えなければならなくなるかもしれません。しかし、すごくたくさんになることはないのではと思います(たぶん)。ならばメリットとデメリットを勘案して、私は設置しておいても良いと思うのです。

福祉的な施策はどうしても一定程度の不心得者が出ることがあります。モラルハザードと呼ばれたりもします。でもひとつもそのような不心得者が出ないように管理・制限すると、今度は当然にその福祉サービスを享受すべき人までも弾かれるようになる。ならば不心得者は個別に対処することとした上で、その施策は維持するべきものであると思います。

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コメント

本件に関連して、子どもを捨てることやそのためのポストを用意することが刑罰として問えるかどうかについては、以下のblogで少しコメントされています。
[話題]熊本の病院が「赤ちゃん引き取りポスト」 賛否両論
(弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」)

投稿: ながわ | 2006/11/10 08:51

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