アイリスへの手紙(1990、米)
このところロバート・デ・ニーロの映画が地上波で流れてますね。15ミニッツとかショウタイムとか。
以前深夜映画で見た、こんなのを。あれこれ評を読むと、こちらの方が高評価あげているかもしれません。
アイリスへの手紙
Stanley & Iris (1990、米)
あらすじなどについては上記をご参照ください。
で、読んだとして、以下を書きます。
静かに物語が進みます。主人公2人が声を荒げることも、憤ることも走ることも(ほとんど)ありません。少しだけあるけど。
ジェットコースターのように変化するわけでもありません。じっくりと、地味に展開していきます。
抑えた口調で、大人の恋が描かれているということなんでしょうか。それとともに、母娘の関係。これも静かに進みます。こういうのもかたちなのかな、と、アメリカの(社会経済的に上流ではない)家庭が描かれる。
もうひとつ、主人公の男性(スタンレー/ロバート・デ・ニーロ)は文盲で、それを女性(アイリス/ジェーン・フォンダ)が教えて読み書きできるようになり、そして最後はハッピーエンドと、なんだか教育的ですが、これは設定のひとつとして考えればよい。(とはいえストーリーの中心ではあります)
静かにじんわりと進む2人を眺めればいい映画じゃないのかな、これは。
個人的には、雨の降る中、かろうじて声を出す 'Teach me reading...' が好きかな。言った後でもはにかんでいるスタンレーと、虚を突かれた感じのアイリス。
それから、最後のハッピーさはちょっとやり過ぎという気がする。もう少し慎ましやかに未来を感じさせるくらいで良かったんじゃないのかな。
たぶんミーハーな私は、ロバート・デ・ニーロの映画で、加えてジェーン・フォンダだなあと、それだけで見始めたんだと思います。地味なんでどうしようかと思ったけど、結局見てしまい、そして今でもたまに見直すような映画になりました。
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