恐竜博2005
5月5日に上野の科学博物館に恐竜博を見に行ってきていました。
そのときに知人にメールを書いていたのですが、たまたま本日別の知人のblogにこの話題があったので、そうかそういえば自分も書いていたな、と持ち出してきました。
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入場は「友の会」に入会しているのでまったくの混雑知らずでした。
チケットを買うまでが行列になってしまうらしいのですけど、そこをすべてスルーして入れます>友の会会員 :-)
私たちの他に家族はもう1つ居ただけでしたので、トップグループで入ることができました。
展示も混雑を除けば満足できるものでした。恐竜から鳥類への進化過程を系統図的に配置し、本邦初公開の資料なども使いながら学べました。以前に「ティラノサウルスはプレデター(狩猟動物)かスカベンジャー(腐肉食動物)か?」との論争があり、それを知ったときには興味深く思っていたのですが、そのような議論もかすむほどでした。進化説に関する最新の論争まで出してたし。すなわち、多くのデータが恐竜から鳥類への進化を支持しているものの、2点くらい強力な反論があるのだそうです。ひとつは始祖鳥等重要な化石の出現時期に矛盾があるのではないかとの主張、もうひとつは足指の退化過程が恐竜と鳥類では異なる指なのではないかとの主張。いずれのパラドックスについてもこれを覆しそうなデータが提出されてきており、しかもひとつは今年の2月のデータだと言うから、そんなところまで展示に出すのか、なかなか頑張ってるなーと舌を巻いたのでした。
もうひとつ興味深かったのはこれまであまり展示されなかった、恐竜から鳥への分岐前後の化石が多く出ていたことでした。これは近年の中国遼寧省の功績が大きいようです。そこからたくさん出ている。それらの化石には、羽毛の付いた後肢の証拠などもあり、復元図には前肢と後肢に等しく羽が付いている! つまり四つ羽根の種が以前にはいたと言うことらしいのですね。これを観て先ず思ったのは、「これからはウルトラマンの新怪獣にもこういうのが出てくるんだろうな…」ということでした。
他にもいろいろありましたが、とりあえずはそんなところで。
また常設展(新館)も新しくなってから初めてだったので、かなり楽しめました。とはいえ今回は一番下のB3Fしか行かなかったのですが、それでも半分も観れなかったかも。しっかり観ていくと何日かかるか分からない。今回は元素周期表(以前は何階かの踊り場にありましたが、今はB3Fで新装展示)と天体事象のプログラムで遊んで終わってしまった。
何度も遊びに行っている科学博物館ですが、まだまだ面白そうです。
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コメント
GWに行ってたんですね。
鳥類への進化の過程を示す化石の数々は興味深いものでしたね。
こっちは、子供が小さいので説明を良く読む余裕はありませんでした。
ちょっと残念。
常設展は、見応えたっぷりでしたね。
ひとも少なくて、かえって、そっちの方が満足感ありました。
また、行ってみたいですね。(常設展)
ちなみに、チケットはJRの公園口にあるチケット売り場で買えば並ばなくてすみます。これからいかれる方は、要チェックです。
投稿: fuRu | 2005/06/27 09:44
あ、ながわです。
まだTBとかよく分かっていないので(テスト以外では2件目)、じたばたしてます。おかしかったら教えてください。blog書くの自体久しぶり。
恐竜博面白かったですね。我が家はたまたま大きい子チームが私担当、小さい子チームが妻担当だったので、余裕が出来て真面目に見入ってしまいました。息子のほうが人酔いしていた。
それにしても新装科博は割と上手くなったなーという気がしています。見せ方というか。今度の特設展示「縄文vs弥生」(http://www.kahaku.go.jp/jomonvsyayoi/;このコメント欄はhtml書けるのか?)にしても、主張したいことを絞ってその主張点に沿って全体を流しながら、でも全体も概観させるような感じ。「あ、このネタがお土産になるのね」というのがわかりやすいので有り難い。
いや、実はこういう構成は昔からなのかしら。私が気付いていなかっただけで。でもまあ、こういうところが商売上手というか、魅せ方上手になるのは嬉しいなと思います。
トトロのほうは今度行きたいと言われているのですがまだ未踏です。記載など参考にさせていただきます。
投稿: ながわ | 2005/06/27 12:27